裏切りそして塀の中。

いろいろ策を考えて裁判所へ行った。

向こうの提示は5万だった。

ただでさえお金ないのにそのまんま払ったら大変な事になる。

一万ってゆうように、けんにはゆっていた。
なのに、決定額は3万。

でも来年の4月まで5千円でいいとなっていた。

最初の支払いは自分で振り込んでそれ以降は振り込まなかった。

だから私が毎月郵便局まで行って支払った。

しかも払ってやってるのにありがとうの一言もなかった。

そして4月。

元気な泣き声を上げて生まれてきてくれた。

私は愛するべき人と巡り会った。

私は昔から子供が大嫌いだった。

それでも自分の子供は愛おしくて放っておけない。

子供が大好きになった。

でもけんは違った。

最初はデジカメ買ったりしてたくせに、オムツは替えない、替えてと言うとため息をつきながら替える。
着替えもしてくれない、抱っこすら嫌がった。
終いには夜中ミルクの時間に泣き出すと布団を被って寝る。

こんな旦那に愛想がつきた。

子供の面倒はみないくせに、口だけ出してきて、うんちすれば臭いしか言わない。
私とヤる事しか考えてなかった。

徐々に私は体を壊すようになっていた。

そんなある日、私に離婚を決心させる事件がおきた。

人からすると大した事じゃないかもしれない。
でも言い方が私のプライドを傷つけた。

ご飯の時、ドレッシングを振らずにかけようとしてたので、

『振らんでいいと!?』

と言っただけなのに、舌打ちをして、

『しからしか、いちいち。』

と言った。
私はけんの為を思って言っただけなのにそんな風に言わなくてもよかったんやないやか、と思った。

『あーそうね。しからしいならもうなんも言わんたい。』

それから一切話さなかった。