その日から
私と若草くんのレンタル生活が始まった。
部屋が隣でいつでも会える距離にいるから、
なんだか難しいことは何も考えずに
一緒にいることに慣れた気もする。
――お昼休み
私は杏にだけこっそりこのことを打ち明けた。
「うっそー!?
まじで、なにそれ!!
佳乃、あの若草慎吾と付き合ってんの!?」
『しー!!!!
声がでかいよ!!!』
私は杏の口を両手で押さえるようにして慌てる。
『付き合ってるんじゃないよ…なんか、ゲームみたいな?』
私は下を向きながら
半分あきらめ顔でパンをかじる。
「いや、付き合ってるようなもんじゃん!
向こうもなんだかんだ理由付けて実は佳乃に惚れてんのかもよ?」
ないないないない。
だって
本気になったらゲームオーバーなんだもん。
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