「…たしかに」 堀北さんは切れ長の目を瞠って、 真っ直ぐ水嶋を見た。 瞬間、胸がざわりと波立つ。 自分でもうまく説明できねーけど。 なんか『見んな!』って気分。 「あー…じゃあオレ廊下で寝るから、礼法室の入り口に扇風機置いてくれるっていうのは?」