一瞬固まってしまったオレの斜め後ろから、 「…そういや、礼法室って扇風機あるんだっけ」 堀北さんがぽつりと呟いた。 手でうちわみたいにあおぎながら、だるそうに首をかしげる。 「眠くなるまで扇風機にあたっていい?」