バスケ部期待の星にそんなことさせられない。


「いいよ。練習ジャマしちゃってごめん」


両手を振って辞退すると、眞鍋くんは少し唇を尖らせた。


「自主トレしてるだけだって。全然ジャマじゃねーし」

「部活、何時からなの?」

「9時」


―――あと10分くらいしかないじゃん!