合宿はまだ始まったばっかなのに、板に付いたマネージャーぶり。 あんまりぐちゃぐちゃ話し掛けてこないのがありがたかった。 「10本、数えて」 「りょーかい」 タオルとコップを受け取りながら、 「ありがと」 天然の上目遣いで水嶋は小さく言った。