コートを出たら、水嶋が小走りに近づいてきた。 「ダッシュ10本、あたし数えよっか?」 そう言いながら差し出されたタオルを受け取って、頭から顔をわしゃわしゃ拭く。 水嶋に目を向けたら、 「はい」 ドリンクを渡された。 「…さんきゅ」