誰より高いところに連れてくって約束した。


「オレ、水嶋が好きなんスよ」

「知ってる」

「だから、賭けとかで決めたくない」


蝉の声が大きくなった。


「水嶋、バスケ観る楽しさをオレが教えたんだ…って言ってくれたんです」