Tシャツを引っ張って汗を拭った瞬間、水嶋にキスした夜のことを思い出した。

『あたしにバスケ観る楽しさを教えてくれたのは、眞鍋くんだよ』

『翔べたらいいのに』


あのときオレは、翔べるよって答えたんだ―――