「ただ待ってるだけじゃダルい」 言いながら堀北さんは一歩分距離を詰めてきた。 「賭けに負けた方はもうユズに近づかない、とか決めた方がおもしれーだろ」 肌がジリジリ焦げてくような気がする。 うつむいて深く息を吐いたら、こめかみを汗が伝った。