「賭けしようぜ」 「賭け?」 日差しが強すぎて、何もかもが白っぽく見える。 「この試合で得点の高かった方が、ユズと付き合う」 いつもと同じ涼しげな声、飄々とした口調。 たいして距離があるわけじゃないのに、堀北さんの表情が見えない。