体育館に立ってるだけでも汗が出てくる熱帯夜。

妙にイラつくのは、暑さのせいだけじゃない。


「話があるんだけど」


いつもと同じ、飄々とした声音で堀北さんは続ける。


「お前、ユズのことどう思ってんの」