【完】バスカン!!



「しょーがねーな。ほら」


二の腕を掴んで引っ張り上げたら、けっこうあっさり抜けた。


「あ、ありがと」

「心配させんなよ。あと、おまえ軽すぎ。もっと食え」

「えーと、ごめんね?」

「自分の分は自分でもらってくるから。一緒に食うぞ」


わずかに緊張しながら言ってみたら、


「うん」


水嶋は嬉しそうに頷いた。