「そんなことより、裕美に返す物があるって言ってたよね。それ、部屋に置いてきていいよ」
「あ、はい」
一目でいいから、裕美の顔を見ておきたかった。
家族に拒絶されたのでは仕方がない。
可奈は立ち上がろうとして両足の感覚が無くなっていることに気づいた。
自分の足なのに、思うように動かすことが出来ない。
痺れた足で何とか前に踏み出すが、どうしてもロボットのようなぎこちない動きになってしまう。
やっぱり正座は苦手だ。
可奈が襖を閉めて2階へ上がると、裕美の母親の啜り泣く声が聞こえた。
「…ううっ…裕美がこんな姿になるなんて…」
「あ、はい」
一目でいいから、裕美の顔を見ておきたかった。
家族に拒絶されたのでは仕方がない。
可奈は立ち上がろうとして両足の感覚が無くなっていることに気づいた。
自分の足なのに、思うように動かすことが出来ない。
痺れた足で何とか前に踏み出すが、どうしてもロボットのようなぎこちない動きになってしまう。
やっぱり正座は苦手だ。
可奈が襖を閉めて2階へ上がると、裕美の母親の啜り泣く声が聞こえた。
「…ううっ…裕美がこんな姿になるなんて…」
