ノイズ

ピピピピ……



ピピピピ……



規則的な電子音で目が覚めた。


目覚まし代わりに使用している携帯のアラーム音だ。


可奈は眠い目を擦りながら、枕元の携帯電話を手に取った。


ボタンを押してアラームを停止させる。


ベッドから起き上がって、猫のように大きく伸びをした。


夢見が悪かったせいか、目覚めは正直あまりよくない。


可奈はひどく疲れていたり、心配事があったりすると意味のない夢を延々と見てしまう。


夢はあの世の入口だと何かで読んだことがあるけれど、もしそうならもっと楽しい夢が見たいよ。


可奈はふーっと息を吐いた。