ノイズ

「沢村くん。高橋くん。準備は調ったかね?」



「はい教授。すべて順調です」



「こっちも準備OKっすよ」



沢村と高橋が同時に答える。


教授は美咲の横たわっている簡易ベッドに近付いていった。


右手で顎を掴み、美咲の顔を上に向ける。


それから人差し指で首筋を撫で、ゆっくりと指先を動かし、肌の感触を楽しむように全身を撫で回した。


「実に健康そうないいお嬢さんだ」



満足げに微笑むと、教授は大仰に両手を広げて言った。


「では諸君、神から賜わった尊い犠牲に感謝し、これより神聖なる‘儀式’を始めようではないか」