ノイズ

手探りで壁にある蛍光灯のスイッチを押すと、急な階段をそろそろと下りて行った。


階段の下は狭い廊下になっていて、左側に部屋が三つ並んでいる。


高橋は一番奥の部屋まで来ると、後ろを振り返って大声で叫んだ。


「おい沢村。早く鍵開けろよ!」



「今開けてやる。ちょっと待ってろ」



沢村の眉間に皺が寄る。


高橋の命令口調に腹が立ったが、今は何も言わないでおくことにした。


鍵束の中から一つの鍵を取り出し、鍵穴に差し込んだ。


ガチャリ。



ドアが鈍い音をたてながら開く。


部屋は打ちっぱなしのコンクリートで、真ん中に粗末な簡易ベッドが置いてあるだけだった。


「へっへっへっ………」



高橋は美咲を簡易ベッドに押し倒すと、笑いながら衣服を剥ぎ取っていった。