「…そういうことか。ほら、指輪に刻印があるだろう?」
文也に指輪を渡しながら、立花が言った。
指輪を受け取った文也は、手の平に乗せ、裏に刻印された文字を見つけた。
「……20××,8,9 Hayato to Rie……」
文也が掘られた文字を、一つずつ読み上げる。
「婚約者の名前は田中理恵。(タナカリエ)彼女の誕生日である8月9日に、このルビーの指輪を渡してプロポーズをしたんだ」
「あたしにも早く見せてっ」
「ぼ、僕にも見せてくださいっ」
可奈と佐々木の二人も、指輪を見ようと争うように文也の側にやってきた。
ルビーの指輪には確かに、文也が読み上げたのと同じ文字が刻印されてあった。
文也に指輪を渡しながら、立花が言った。
指輪を受け取った文也は、手の平に乗せ、裏に刻印された文字を見つけた。
「……20××,8,9 Hayato to Rie……」
文也が掘られた文字を、一つずつ読み上げる。
「婚約者の名前は田中理恵。(タナカリエ)彼女の誕生日である8月9日に、このルビーの指輪を渡してプロポーズをしたんだ」
「あたしにも早く見せてっ」
「ぼ、僕にも見せてくださいっ」
可奈と佐々木の二人も、指輪を見ようと争うように文也の側にやってきた。
ルビーの指輪には確かに、文也が読み上げたのと同じ文字が刻印されてあった。
