どうやら携帯を引っ張り出したさいに、ポケットからこぼれ落ちたらしい。
この指輪に気づいたのは、昨日の夜。
警察署へ向かう途中で、携帯をスカートのポケットから取り出そうとして偶然見つけたのだ。
偶然?そんなはずはない。
この指輪は自分のではないのだし、おととい制服にアイロンをかけた時ポケットは確かに空っぽだったのだから。
紅いルビーの指輪は絨毯の上で、静かにその輝きを放っていた。
文也が屈んで指輪を拾い上げる。
「おまえ、この指輪どうしたんだよ?」
「それが…あたしにもよくわからないの」
「はぁ?何言ってんだよ、どっかで拾ったんだろ?」
「…ううん。拾ってないよ。知らない間にスカートのポケットに入ってたの」
この指輪に気づいたのは、昨日の夜。
警察署へ向かう途中で、携帯をスカートのポケットから取り出そうとして偶然見つけたのだ。
偶然?そんなはずはない。
この指輪は自分のではないのだし、おととい制服にアイロンをかけた時ポケットは確かに空っぽだったのだから。
紅いルビーの指輪は絨毯の上で、静かにその輝きを放っていた。
文也が屈んで指輪を拾い上げる。
「おまえ、この指輪どうしたんだよ?」
「それが…あたしにもよくわからないの」
「はぁ?何言ってんだよ、どっかで拾ったんだろ?」
「…ううん。拾ってないよ。知らない間にスカートのポケットに入ってたの」
