ノイズ

「ああ、構わないよ。文也くんは可奈ちゃんの彼氏だったよな?」



「文也の家にお世話になってるだけで、彼氏なんかじゃありませんっ」



まったく、何でみんなあたしと文也をくっつけたがるんだろう。



可奈はムッとして頬を膨らませた。


「…そうやってると、まるでフグだな」



立花はクックと笑いながらそう呟いた。



ほんとに失礼な人!



可奈はプリプリ怒りながら、紀子と文也の所に行った。


事情を話すと紀子は最初反対していたが、順一が何とか説得してくれたおかげでようやく許しが出た。


「それじゃ、行こうか」