ノイズ

「ふぁ〜あ、ねむっ」



文也は大きく口を開いて、欠伸をしながら玄関のドアを開けた。


可奈も文也の後に続いて玄関を出る。



「文也。昨日は何時に眠ったの?」




「夜中の2時」



「ごめんね、文也一人に任せちゃって。それで何かわかった?」



「掲示板でさ、友達が自殺したって奴と話した」



「それって、あたしと裕美の時と状況似てる?」



「多分な。携帯で話してて突然、屋上から飛び下りたらしいぜ」



「そうなんだ……」



会話の途中で可奈の胸がキュッと痛くなった。