ノイズ

ノイズのことは可奈から聞いて知っていたが、子供の声というのは初耳だ。


文也はもう少し粘ってみたが、これ以上の情報は得られなかった。



仕方ない、か。


相手に礼を言ってから、アイコンをクリックして掲示板を閉じる。



結局大した収穫にならなかったな。



文也は長時間座っていた椅子から立ち上がると、大きく伸びをした。




学習机の上のデジタル時計は、すでに午前2時を回っている。




さてと。



そろそろ寝るか。




電源を落としてからパソコンを閉じると、のろのろとベッドに潜りこんだ。


枕に頭を乗せ目を閉じると、すぐに深い眠りに落ちていった。