ノイズ

《チョーうぜー》



《やっぱ、呪われてんじゃねーの?》



うぜーのはおめーらだっつーの!


外野があまりにうるさいので反撃することも考えたが、ここは思い直してスルーすることにした。


そんなことをしても火に油を注ぐだけだし、何より時間の無駄になる。


貴重な情報源をここで失う訳にはいかないのだ。


《他に変わったことはありませんでしたか?どんな小さなことでも構わないのでお願いします》



《そう言えば、ノイズの合間に子供みたいな声が聞こえたって…そんなこと言ってました》



子供だって…?



《子供の声ですか?》



《何か歌ってるような声が聞こえたって言ってました。すみません、これ以上はちょっとわからないです》