「信号、点滅じゃん!」
そう言って伊藤くんは
繋いでた手を強く握り、
全速力で信号へ向かって走った
「ハァ‥ハァ‥つ、疲れた‥」
疲れたあたしとは違って
伊藤くんは余裕。
「里紗どこ行きたい?」
伊藤くんは満面の笑みで言う。
どきっ
伊藤くんの笑顔にあたしは
すごくどきどきした。
可愛いからとか
かっこいいからとかじゃなく
普段見ない“伊藤くん”だった
「あそこ、行きたい」
あたしが指差したのは
女の子が入りそうな
アクセサリーショップ。
「女の子ばっかだと思うから‥」
外で待ってて、と言おうとしたら
「俺も行くよ。」
と伊藤くんが行った。
「え、でも‥」
「いいから、入ろう?」
優しく笑みに押されあたしの
気になってたお店に
入ることになった。
どきどきするなあ、
どっちのどきどきかなあ?
お店のこと?それとも‥
どきどきの犯人は伊藤くん?
