天使と悪魔―先生と彼女、二人の特別な事情

◆告白1/4◆

帰り道の途中の公園でみずえちゃんを引き止めた。

「少し話をしないか」

みずえちゃんは私を脅えたように見ると微かに頷いた。

二人で公園のベンチに座った。

また沈黙の時間が流れた。



みずえちゃんがぽつりと言った。

「なんでお兄は私のことこんなに助けてくれたの?」

「なんでと言われても。分からないの?」

「分かんない」






みずえちゃんの手に私の手をそっと重ねる。