急に頭の片隅が、冷静になる。
身体中に、警告が走った。
――だめ。
――またあの時みたいな思いをしたいの?
――また、置いていかれたいの?
そう、だった。
あの魔術師の彼との後も、何度も何度も、一人ぼっちになった。
必要以上に仲良くなるから、辛くなるんだ。
あんまり楽しくなるのは、やめなくちゃ。
---------------------------
-Valkyrie:えーと、私、そろそろ、
-Valkyrie:戻らないといけなくて
-白 龍 :あらら、残念w
-白 龍 :了解、戻りましょう
---------------------------
りゅうくんはスマートに、空間転送の入り口を開いた。
私はその場から逃げ出すかのように、急いでキャラを魔方陣に送り込んだ。


