いつもなら、彼が駆けつけてくれて、アイテムを使って蘇生させてくれていた。
あるいは通りすがりの神官さんが、蘇生の魔法を使ってくれていた。

今いる場所は人通りの少ないマップ。
さらにその中でも人の通らないところだ。
まさかこんなところで倒れてるキャラがいるなんて、誰も気付かないかもしれない。




あんなに、大事にしてくれていたのに。
かわいいよって、愛してるって、言ってくれたのに。


俺のこと騙した?なんて。
そんなつもりなんか、なかったのに。

ありえない、って。


――もう、会わない、って。