「茜、最近、朝、静かになったわね」 「……ん、そう?」 夕飯を食べているとき、母に急に話を振られた。 ちょっと考えて、返事をする。 「朝、寒いからかな」 「あら珍しい。前だったら、『寒い時ほど気合入れないとね!』なんて平気で言ってたのに」 「そうだっけ」 目も合わせずに、そっけなく言ってしまう。 ……そういえばここ一週間ほど、朝の"気合いの突き10回"やってないや。 「んふふ」 母の含み笑いが聞こえた。 なんだか面倒だったので、そのままおかずを口に運ぶ。 しばらく食卓に沈黙が流れた。