落ち込み気味に俯いていると 「お待たせ〜」 理亜と渡瀬くんが教室からでてきた。 「美紗、待たせてごめんね?」 理亜が申し訳なさそうに言う。 「いやいや!私なんかよりも彼氏との時間、大切にしなよねっ」 私は明るく振る舞うが 内心、待つのはちょっとごめんだとも思ってたり… だって… 待ち時間 約2時間。 長すぎやあしませんか!? そりゃあ、彼氏も大切にしてほしいけど 親友のことも少しは考えておくれ! でもこれから先は 2時間が短く感じる。 待つのが楽しみになるのだ。