「中学の時からそうだった…
どんなに辛くても泣きたくてもいつも大丈夫って言って笑ってた…っ。

それを見るたび俺は思ってた

何で強がるんだろう?って…


何でそんな思いしても漣を想い続けるんだろう?って…」


高橋君がこんな風に自分の気持ちを吐露するのは初めてだった


いつも聞いてくれてるばかりで高橋君は自分のこと話さなかったから


「止めればいいのにって…


もう諦めればいいのにって…


何度も思ってた」

「高橋君…」

「でも俺気づいたんだ。晴香が自然と笑顔になれるのも目で追ってるのも漣だけなんだって」