未送信メール

でもあの頃と変わらず私の心をいっぱいにしてくれるのは他の誰でもない漣ただ一人


いつになったら私は漣を忘れられるんだろう…


もう呪縛のような思い


解放して欲しいよ…漣


いっそのこと漣を嫌いになれたらいいのに…


そしたら私は次に進めるのに…


新しい一歩を踏み出すことが出来るのに


「やっぱりここにいた」

「………え?」


驚いて後ろを振り向いてそこにいたのは懐かしい姿だった


「久しぶりだね」

「何でここに…?」


私に声を掛けたのは中学の時の同級生の高橋彰君だった


「偶然通りかかったんだよ」