「ごめん…。」


電話やメールをしなかったのはわざとなんだ…


結衣の声を聞いたら泣いちゃいそうだったから


甘えてしまいそうだったから


掛けれなかったんだ


「そろそろ戻ろっか!せっかくみんな集まってるし」

「そうだね」


店に戻ってから私達は時間なんか関係ないぐらい盛り上がった


不思議と誰一人帰ろうとしなかったんだ



私はまだ漣と話せていなかった

話そうと思ってもいつも漣はみんなに囲まれていて私なんかが入る隙もなかった


「じゃ王様ゲームでもしよー!」