未送信メール

気持ちを抑える術が見つからない


けど俺は言わなきゃいけないことがある


息を吸い込んでなるべくなら言いたくない言葉を口にする


「晴香…


……俺、転校することになった」

「転………校…?」


いきなりの言葉に晴香は驚きを隠せなかったみたいだ


その反応にちょっと安心してる自分がいる


ここでもし平気な顔されたら俺は耐えれなかった


「どうしてもしなきゃいけないの?」

「あぁ…」


本当は行きたくない


転校したくない


たぶん社長のことだから県外だろう…


もう今までみたいに簡単に晴香に会うことは出来ないんだ