未送信メール

ここは俺が晴香に別れを告げられた場所


「そうだな…」


またこうして二人で来れるなんて思ってなかった


「今日はどうしたの?理由もなしにあんなことしないでしょ?」


晴香にはバレてたのかもな


分かってくれてたんだって思うと嬉しくて俺は気持ちを抑えられず晴香を抱きしめた


「………漣?」

「ごめん…。今だけでいい…こうさせて欲しい」


この温もりを誰かのものに渡さずにずっと俺の隣にいてくれたら…


そんなことを考えずにはいられない


けど……


「晴香…。別れた理由って俺の為だったんだろ?」