未送信メール

全速力で走ってやっと着いた学校


そのまま足を止めずに教室に向かった


「晴香…!!」


授業中とか気にしてられなかった


「有森!今は授業中だぞ!」


文句を言う教師も


「キャー漣くん!」


キャーキャー騒ぐ女子も


「悪い、佐奈。晴香の荷物頼む」


全部無視して俺は晴香の手を引き教室から連れ出した


「ちょっ!今、授業中!」

「分かってんだよ!それぐらい。今は黙ってついて来い」


話したいことがあるんだ


だから授業中だとか知ったこっちゃない


俺にはもう時間がない


俺達は学校を出た