「おい理沙!」 「えっ、な…何っ」 記憶をブンブンと振り払って、俺は理沙に大声を上げた。 「手錠を外せ! 早くしろ…心愛が危ないんだ」 イライラする俺に岬はポカンとしていて、理沙は気迫に負けたらしく手錠を外した。 早く行かなければ。 警察はどうせ、まだ捕まえてないだろう。 俺が守るしかない。 離れるなんて考えた俺にばちが当たったのか? 心愛…! 岬と理沙を置いて、俺はただただ森を走った。 心愛…生きていてくれ…!! そう願って。