…チュン……チュン 小鳥のさえずり。 「……っん…?」 パチッと目を覚ますと、横に 零さんが座っていた。 「おはよ、心愛」 零さんが二ヤッとした。 「…おはよう……?」 なんか、違和感。 寝顔を見られたに違いない。 コーヒーを飲む零さんの手とは逆の手に、ぎゅっとあるものが握りしめられていた。