「だめだ。眠い。」 零さんがトロンとした目で私を見た。 …小さいクマができている。 「じゃあ、寝ましょ?」 駅の青いベンチに座った。 零さんも、隣のベンチに 横になった。 「おやすみ、零さん…」 少し零さんは黙って、 「あぁ、おやすみ…」 とだけ言った。 私は、気付いたら眠りの世界に堕ちていた。 ちっとも、零さんに殺される 不安など抱かずに…