ガシャン…。

銃が下に落ちる。
それはまるで、スローモーションのように。

眉間にシワを寄せた零さんが、自殺しようとした私の銃を叩き落とした。


「…お前は、逃げるのか?」


零さんの問いに、私は答えられずに下を向いた。


「私は、私を守るために死ぬんだよ…?
だからもう…いいでしょ…」

零さんに家族を失った苦しさなんて分からないよ。
私は、もう壊れたんだから。


「なぜ自分で自分を守る?
俺がお前を…守ってやる」


「…零さん」


私は、もう…。
涙が次々と溢れ出した。

止まらない。
色んな想いで、私はつぶれてしまいそうになった。