「…お父…さん?」 違う。 コレは、お父さんがふざけてるんだ。 だからきっと、胸に穴があいているのも私を驚かしたいだけ。 ただ、血が溢れている。 「お父さん…なんで…?」 「…こ…ぁ…」 お父さんがゴフッと咳き込むと、血が辺りに飛び散る。 …だって、私お父さんに。 死んだのかもしれないと諦めてたお父さんに。 愛されたのも、夢だったの? 「ずるいよ…私…」