「もうついたのか?」

「あぁ、金はあるのだろう?」
「俺は捕まってたんだぞ…?
武器も金も持っていない」


そうだったか、と岬さんが嘆いた。
どうやら目の前にあるなかなか立派なホテルに泊まるらしい。

「自腹ですか…零、いつか返せよ」

紳士な岬さんは何処にいったのか、ムッとして財布をとりだした。


「ある程度ここにいるから、ホテル代は節約するからな…零。お前は弟子と同じ部屋に泊まれよ」


…ちょっ、岬さん!?

私が反論する前に、零さんが反論した。