好きだ、の言葉は 「ゴホンッ」 という岬のどデカい咳に邪魔された。 ……岬、一回殺してやろうか。 「あぁ~もうちょっとだったのに、何やっちゃってくれてんのオッサン!」 ブラッドがつまらなそうに岬を押した。 「そういうことは2人になってからしたらどうだ、零」 「アンタ空気読めないの?」 岬とブラッドが言い合い始めたのを見て、俺は溜め息をついて心愛を離した。 「…もういい」