「心愛…」 心愛の両肩を掴んで、俺から離した。 …でないと、理性を維持できるかどうか自信がない。 …俺、中学生のガキか? 「零さん…話ってなんなの?」 心愛がトロンとした目で俺に問いかけた。 …俺、言うのか? 言ったら心愛は俺を拒絶するだろう。 いい歳して好きだとも言えない俺は、自分の思っている以上にガキなんだなと実感する。 「ききたいか…?」 心愛が、コクンと頷く。