刑務所の壁が、一部吹っ飛んだのが見えた。 岬…いくら何でも派手すぎじゃないか? 「あんなに吹っ飛んだら、警察に爆弾投げたやつ捕まるぞ?」 「大丈夫です。 事前に刑務所内で働いていた岬さんの部下が取り付けた時限爆弾ですので。 犯人は見つかりません」 …抜かりない。 しかもあの爆音、絶対ヤバい音だったと思うぞ。 「…見えてきましたよ」 岬の部下の言葉で、刑務所から視線をずらす。 そこには、岬の車がとめてあった。 …心愛も、居るのか?