「さぁ、乗って下さい。 あ、来るんですか?」 岬の部下が車のドアをあけて俺に言ったが、ブラッドを見てから怪訝な表情をする。 「今更もどれっていうの!?」 ブラッドがわざとらしく傷付いたような口調で言うが、口が笑っている。 来る気満々だな…。 「では…」 車が、走り出す…。 夜の闇に吸い込まれるように、猛スピードで木々を避けていった。 その意味が、分かった。 後ろでもの凄い爆発音がしたからだ。