「ちょっと、あの人見てっ」
「わっ…めっちゃ格好いい!」 「だよね!寝てる…可愛いっ」

さっきから零さんをチラ見している女子高生たちは、零さんの仕事が何か知らない。

知ったらきっと、怖がるし、
近づかないだろう。


「……心愛…。」

零さんが、目をしばしばしながら目覚めた。

「はい?」

女子高生たちが、ここぞとばかりに零さんに近寄る。

「あのっ!!メアド教えてもらってもいいですかぁ?」

女子高生数人の中の、一番美人が零さんにきいてきた。