「この子が、この子が!!」 顔を歪ませて泣き崩れる、お母さん。 私はそれを顔色ひとつ変えずに見た。 ごめんね、すらも言えない。 だって、私のせいだから。 「実も心愛も悪くないよ」 お父さんが優しく言った。