「じゃあさ、彼女とか居る?」
「…さぁな」
「さぁなばっかだね、アンタ」
ブラッドが少し不機嫌気味に俯いたので、何か話しかけようとしたら
「じゃあさ、零ってさ」
と、また質問をしようとする。
「…もういい」
スッと立ち上がり、痛む腹をさすりながら歩き始めた。
ブラッドが隣に来るが、どうでもいい。
…心愛。
お前は今、何をしている…?
その時、ブラッドが立ち止まって言った。
「今、誰かの声聞きたかったり……する?」
「……」
ブラッドがポケットからある物をチラリと覗かせる。
…ケータイ。
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