「…俺だと?冗談だろう」
しかし、観衆達は罵声もやじも上げずに、俺を見ていた。
…なんなんだ、一体。
この空気…まさか本当に?
「…すまないが、ボスとかいう柄じゃないからな。
引き続きツヨシについていってくれ」
観衆はポカーンとして、言葉の意味を考えている。
そこに警官がきて、
「またやったのか…」
といって、受刑者全員に檻に戻るように言った。
勿論俺も戻り、簡易ベッドに腰掛けた。
「やるじゃんアンタ!」
ブラッドがバシッと怪我をしていない方の肩を叩いた。
どうやら警官は、全部の檻に鍵をかけ終わったらしく帰って行った。
