しばらく、観衆はうろたえて誰も何も言わなかった。
カラァンカラン…
鉄パイプを地面に放り投げた。沈黙を破ったのは、満足げな顔をしたブラッドだった。
「おめでと、アンタ凄いね。
ツヨシに勝ったの今までアンタ合わせて2人だけだよ?」
「…これは歓迎会か?」
俺の問いに、ブラッドが愉快そうに笑った。
コイツはどんな時も笑っているのか?
「まぁ此処流のね。
新入りは此処のボスと闘わないとだめってルールなんだけど…大抵はリタイアしちゃうんだよねぇ…」
「…あの大男がボスか?」
「前まではね。
今は君だよ……零」
